先生はエラいが、生徒もまたエラい件

人に教わる、
または逆に教えるといったことは、
人と人との信頼を築くのに
最も適した行いのひとつだと思います。

師弟関係という信頼関係ですね。

私はこの師弟関係というものを
とても重要な人間関係だと思っていて、
似たような関係のように見える
先輩後輩といったことよりも、
質的には全然上だと考えています。

先輩後輩といった関係は、
直接信頼を築くことにはなり得ない、
そこに、師弟関係があるからこその
信頼ということになると思います。

私は以前、クライミングスクールを
個人で開校していたことがあります。

ホームページとチラシで生徒を
集めていたのですが、
口コミなどで新聞社の
カルチャースクールの講師としても
オファーが来たりして、
数十人の生徒がいました。

もちろん一人一人、
気合いを入れて教えていたのですが、
一流クライマーでもない私を、
生徒さんたちはとても慕ってくれました。

そして、私としても、
技術とマインドをしっかりと
伝承していくうえで、
それを真摯に学び、成長していくのを
目の当たりにして、
「これなら自分のザイルを任せられる」と
思える生徒を何人も輩出することが
できたと思います。

クライミングというスポーツは
一旦、外の本当の岩場へ出れば、
ザイルパートナーに自分の命を
全て預けることになります。

ザイルを任すということは、
本当にそのパートナーを
信頼していなければ
出来ることではありません。

任される側も、その信頼に
全力で応えなければ、相手の命を
危険にさらしてしまうので、
真剣に向き合うことを要求されます。

お互いを信じ、リスペクトすることが
大岩壁を登りきるために
一番大事なことなのです。

学びの場というのは、
先生をヒエラルキーのトップとし、
その下に信頼と尊敬といった
もので繋がっていて、
とても良い、磁場を形成している
コミュニティーだと思います。

社内教育などでも、
同じようなことが言えて、
優れた指導者に社員は吸引されていき、
単なる上司と部下といった関係を越えて、
ほぼ師弟関係と同じような、
信頼関係が築くことができ、
結果、その部署や会社全体が、
良い磁場を持つコミュニティーになれば、
業績に良い影響を及ぼすのは
間違いないでしょう。

ビジネスにおいても然り。

お客様をしっかり教育することで
ある意味、師弟関係のような状態ができ、
強固な信頼関係を築くことが
出来るのではないかと思っています。

しかし、良い師になること、
良い師で居続けることは、
ハンパなことでは出来ません。

その道のスペシャリストを
目指すことは無論のこと、
伝承者としてのマインドを磨き続ける、
たゆまない努力を怠ってはいけないのです。

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